宇宙の小話

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天王星は84年でめぐる「人生星」
- 人の一生と同じサイクルで周る“氷の惑星” -


天王星

太陽系第7惑星の「天王星」は太陽の周りを84年かけて公転しています。日本人の平均寿命もこれと同じ84年。天王星がひと回りしてくるのと同じ時間です。寿命は人それぞれですが仮にこの平均寿命の84年生き続けるとしたら天王星の位置が人生の年代ステージを示しいているような気がします。


人生星

現在の天王星はおひつじ座の方向にあります。明るさは5.6等級となり6等星に分類されているので条件が良ければ肉眼で見えるぎりぎりの明るさです。双眼鏡を使うと比較的見やすいので一度観測してみてはいかがでしょうか。

この天王星、隣の星座まで移動するのに7年も掛かります。7年ごとに移動して12星座のすべてを巡って来ると84年が経過します。図には天王星の位置を1/4周期毎に示しています。その年数を自分の年齢をして考えると人の一生を俯瞰しているような気分になります。


横倒し

天王星の大きな特徴は自転軸が98°傾いて横倒しになって公転していることです。地球は地軸が23.4°傾いているので適度な季節変化があります。天王星は北極・南極が公転軌道上に近いためこの極地方では昼と夜がそれぞれ42年間続きます。

地球に比べて天王星の軌道は19倍も遠くにあるので太陽光の影響が地球ほどないとはいえ、昼夜が地球より圧倒的に長い42年間続くのは太陽系でも特異な世界です。


天王星の輪

また、天王星には19本の輪が観測されていますがこれらも横倒しの状態。ちょうどコマが倒れたまま太陽の周りを公転しています。


衛星の数は27個。木星・土星に次ぐ多さです。最も大きいものはティターニア、直径1578km。最も明るく見えるのはアリエル、直径1158km。この他にも興味深い表情の衛星が数多くあります。

アリエル ティターニア